母乳育児支援外来

診療案内

小児科・アレルギー科
母乳育児支援外来


母乳育児支援外来は国際認定ラクテーション・コンサルタント*の資格を持つ小児科医と助産師2名が担当しています。私たちは、科学的・医学的根拠に基づいた、母親とお子さまに寄り添う母乳育児支援を大切にしています。
授乳中の乳房に生じたあらゆるトラブルについて対応します。言い換えれば授乳中の乳腺内科ともいえます。
また、赤ちゃんがうまく吸えない、授乳を嫌がる、体重の増加や発育が心配、授乳と薬、さらには離乳食の相談などにも対応します。

*国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC):母乳育児支援を行う専門家の国際資格。本部は米国にあり、世界100カ国以上に3万人以上のIBCLCがいます。日本では約千人のIBCLCがおり、割は助産師で、1割が医師です。当院院長は1997年に日本人で2人目、医師としては初のIBCLCに認定され活動を続けています。


母乳育児支援外来

◎火曜 9:20〜11:30/13:30〜16:30
担当助産師:佐藤 千鶴
◎木曜 13:30〜16:00
担当助産師:高室 典子

  

 

  
 

 


◎診療は完全予約制です。電話でご予約ください(011-858-0505)。
「母乳育児支援外来を予約したい」とお伝えください。担当看護師が対応します。
■電話予約は平日の午前9時〜午後4時の間でお願いいたします。一般外来が混んでいたり、担当看護師が不在の場合すぐにお電話で対応できない場合があります。土曜日は予約の受付は行っておりません。
◎診療は初診は40分、再診は20分を基本にしています。
■初診の方の場合
・マイナンバーカード(母と子)、健康保険証(母と子)の母子手帳の持参をお願いします。
・カルテ作成に時間がかかるため、予約時間の15分前にご来院をお願いします。
◎乳腺炎で緊急を要する場合、母乳育児支援外来がない日は一般診療で対応します。院長不在時は対応できませんので事前にお電話をお願いします。
■予約のキャンセルは前日までにお願いします。
当日、急用等でどうしても受診できない場合は、予約時間に間に合わない場合、必ずお電話してください。
■連絡なしに受診されない場合、以後の予約はお受けいたしかねます。


【診療対象となる疾患や症状・状態】
🔶あらゆる授乳中の乳房のトラブル(非外科的疾患)、母乳分泌の問題、授乳と赤ちゃんの問題、発育・栄養などの
  相談に応じます。
🔹急性乳腺炎:発熱、乳房痛、乳房の発赤を伴う細菌感染症です。
🔹亜急性乳腺炎:発熱のない、様々な程度の痛みが長期に持続する乳腺炎です。多くは急性乳腺炎の後に発症しま
す。適切な診断・治療が行われていない場合が多くあります。
🔹繰り返す乳腺のしこり、詰まり、乳腺炎
🔹乳頭レイノー現象
・授乳後に乳頭の激痛が生じます。長い時は1−3時間痛みが続きます。気温の低い夜中、朝の授乳時に痛みが出る
 傾向があります。患部を温めると痛みが和らぐことがあります。
・痛みがある時、乳頭先端が白くなる(レイノー現象)ことがあります。
・多くの場合、乳頭白斑、乳管閉塞、分泌過多などの基礎病変があり、その対処を同時に行う必要があります。
・何もしないと痛みは延々と続き、授乳が非常に辛くなってしまいます。
・適切な診断と薬物療法を含む一般療法によって治癒します。再発することがありますが、頻度は多くありません。
 乳頭レイノー現象は医療者の間でも認知度が低いため、適切な診断・治療が十分にはされていません。当院は北海
 道で最も多く乳頭レイノー現象の患者さんを治療しています。
🔹乳頭白斑:乳頭の先端に白い斑点ができ、多くは痛みを伴います。
🔹母乳分泌過多:短時間の切り替え授乳、過度の搾乳などにより母乳分泌が多くなり過ぎます。乳頭白斑、乳管閉 
 塞、乳腺炎などを繰り返すと、とても辛い症状が続きます。適切な治療によりコントロールできます。
🔹乳腺カンジダ症:授乳開始とともに乳頭・乳房に激痛が生じます。多くの場合、乳房の外見に異常を認めません。
🔹上記以外の種々の原因による乳頭痛・乳房痛
🔹赤ちゃんがおっぱいにうまく吸いつけない、吸うの嫌がる
🔹赤ちゃんがよく吐く、飲んでいるのに機嫌が悪い:ベースに実は分泌過多がある場合がほとんどです。
🔹母乳の出が心配、混合栄養だが母乳量を増やしたい
🔹赤ちゃんの体重の増え方が心配
🔹人工乳の足し方について相談したい
🔹離乳食があまり進まない、離乳食について相談したい
🔹卒乳について相談したい
🔹職場復帰、保育園の入園にあたって母乳育児について相談したい
🔹授乳と薬・病気についての相談:事前にお薬の内容を教えていただき、外来に受診していただき説明しています。
 薬について調べる必要があり、電話だけの対応は行なっていません。

○卒乳の相談は、医学的な問題が特にない場合は自費診療となります(初診3,000円)。
卒乳と離乳食に関する一般情報を得たい方は当院の「ココウス:卒乳教室・離乳食教室」への参加をお勧めします。

【受付と診察について】
・乳腺炎、乳頭の痛みなど乳頭と乳房のトラブルがある場合、赤ちゃんのおっぱいの飲み方の観察が必要になります。また赤ちゃんの口やその他の状態の観察も必要になりますので、必ずお母さんとお子さまの両方の受付をお願いします。月齢が大きい場合でも赤ちゃんの飲み方が乳房トラブルに関係する場合があります。お子さまの受診について不明な点があれば電話などでご相談願います。
・受付はしてもお子さまの診察が必要なくなった場合は、診察料等は発生しません。
・相談内容により保険診療扱いができない場合があります(例:病的症状のない卒乳の相談など)。その際には自費
 診療となりますのでご了承ください。自費診療料金:初診3,000円/再診2,000円